「過去と相手は変えられない。未来と自分は変えられる。
だから、相手を変えようとするのではなく、自分を変えよう。」
とか言いますよね。
でも、自分を変えるってどうですか?
簡単にできそうですか?
【自分を変えるのではなく接し方を変えてみる】
たしかに「相手を変える」のは非常に難しいですが、
と言うか変わらないでしょうね。
「自分を変える」のだって簡単ではないよ、
と言う声も聞こえてきます。
それに、
「自分をどのように変えたら、相手との関係が良好になるのか?」
って、よくわからないかもしれませんね。
そこで、新たな提案です。
「接し方を変える」
は、どうでしょう。
【支配者になってはいけない】
ついつい相手を動かすことばかり考えてしまう事ってありますよね。
なんとかして動かそうと躍起になってしまう。
こういうことって、
職場でも家庭内でもよくありますよね。
例えば家庭内であれば、
「息子が勉強しようとしない」「娘が学校に行こうとしない」
「夫が家事を手伝おうとしない」等々…。
こういう時、
人は往々にして相手を動かすことばかり考えてしまうものです。
特に、身近な人のことは「わかったつもり」になりがちです。
だから余計に、理解することよりも、相手を動かすことばかり考えてしまう。
ここに大きな問題があります。
相手のことを理解することなく、
自分の思うように動かすことばかり考えている。
これは極論すると、
まるで相手の「支配者」であるかのような行為だと思いませんか。
そうではなく、家族だからこそ、
「よき理解者」になるべきではないでしょうか。
そして実際に、
きちんと理解してあげたほうが、相手はすんなりと動いてくれるものなのです。
「わかったつもり」になるのは恐ろしいことです。
その途端に、
相手のことに興味がなくなり、
新しい情報が頭の中に入ってこなくなります。
一緒に暮らしている家族でも、
実際には知らないところがたくさんあるはずです。
日中は学校や職場などで別々に過ごしているわけですから、
その間にいろいろな経験をしているはずです。
むしろ、知らない部分のほうが多いのではないかと思います。
【同じ風景を見るということ】
今度、家族と過ごす時間があったら、
最近経験したことをゆっくり聞いてみましょう。
楽しかったこと、
悲しかったこと、
悔しかったことなどを、
分かち合うつもりで、
相手の立場になって親身に話を聞いていきましょう。
「肩を並べて同じ風景を見る」感じで話を聞いていくと、
家族であっても「もっともっとわかってほしい」という気持ちになって、
おしゃべりになるものです。
そうして話を聞いているうちに、
「苦しいことも、楽しいことも、分かち合うことができる人がいる。
というのは本当に幸せなことだな…」
と実感できるタイミングがくると思います。
話を聞いていると、
「だったら、こうすれば良かったじゃないか!」とか
「それで、結局のところ何が言いたいんだ?」とか言いたくなります。
でも、それは我慢しましょう。言ってはダメです。
身内だからこそ、リラックスして話をしているのですから、
少しくらい内容がロジカルでなくても良しとしましょう(笑)。
【支配者ではなく理解者に】
「支配者」になろうとせず、「理解者」になるようにします。
そのために必要なのは、
「誠実に、相手のことをよく理解しようと努めること」です。
こうした姿勢の大切さです。
これは、ビジネスでもプライベートでも変わりありません。
仕事でも、お客様のことを理解しようとせずに、
動かすことばかり考えていたらうまくいきませんよね。
部下のことを理解しようとせずに、
動かすことばかり考えていたらうまくいきませんよね。
そうではなく、
お客様のよき理解者になりましょう。
部下のよき理解者になりましょう。
さらに、
上司や同僚のよき理解者になりましょう。
そう努めることで、
ビジネスでもこれまでと違った「未来」が見えてくるはずです。
「自分を変える」のではなく、「接し方を変える」
「支配者」になろうとせず、「理解者」になる