ここ最近、
スポーツジムに通っている。
一回の時間は45分。
かなり汗をかくので、
さっとシャワーを浴びて自転車で帰る。
まだ火照っている体のまま自転車をこぐと、
冷たい風を感じて気持ちが良い。
「あぁ幸せ」
と声に出してしまう位、
多幸感に満ちた時間なのである。
どうして私は、
ジムの帰り道にいつも幸せを感じるのだろう。
右、左、とペダルに力を込めながら不思議に思う。
成績がトップになったわけでも、
収入が増えたわけでもないのに。
運動後に近所の坂道を自転車で降りながら、
子供のようにはしゃいでいたりする。
そういえば、
運動後は感覚が鋭くなる。
「今日は湿度が少し高いな」
とか
「風が冷たいな」
などに気づくことが多い。
季節ごとに咲く花の匂いや、
風の強さについて感じることが多いのも運動後だ。
それに気がついたとき、
一瞬緊張した。
もしかすると大発見かもしれない、
とすぐにパソコンで検索してみると、
私と同じことを感じた人たちの記事が山ほど出てきた。
大発見ではなかった。
でも、
新しい世界とつながった気がする。
記事の中で私の感じたものは、
マインドフルネスと呼ばれているようだった。
マインドフルネスとは、
ざっくり日本語に訳すと
「気づくこと」「意識すること」
と言う意味だそうだ。
日々の心配事や不安な気持ち、
仕事や他人からの評価など、
頭に浮かんでしまうことを沈め、
「今」だけに集中できるような精神状態と言うことなのだそうだ。
なるほど。
運動すると、
その「今」に集中できる状態になりやすいってわけだ。
で、その状態になると幸せを感じやすい、と。
どうやら、
ものすごく大まかにはそういうことらしい。
そんな世紀の大発見、
なんで誰も教えてくれないんだ。
と思いつつ、
騙されたような気持ちで運動を続けている。
多い時は週6日、ジムに行く。
やればやるほど、
幸せを感じる糸口が見つかるので面白い。
誰かに幸せにしてもらうのをあてにするのはやめよう、
と思っていたところだった。
他人に癒してもらおうと、
機嫌をとってもらおうと期待していると、
相手次第でさらに状況が悪くなることもある。
苦しい時こそ、
自力で幸せになるのが1番確実なもの。
運動だけでなく、
他の方法を見つけたらどんどん試していきたい。