勝沼精蔵という医学者がいます。
明治生まれの方で、
大正から昭和にかけて内科学の権威者であり、
特に血液学を専門としていて、
国際血液学会会長をつとめたこともある方です。
この先生の言葉で、
とても興味深いものをみつけました。
それは、
潜在能力を引き出すにはどうしたら良いですか?
と言う質問に対して、
「行動だよ。
何もしないで、ある日突然潜在能力は現れはしないよ。」
と返答したんだそうです。
現在、
書店に行くと自己啓発や潜在意識、
潜在能力の本がたくさん並んでいますが、
既にこの時に端的明確に語られていたんですね。
自己啓発などに関する本をたくさん読んで、
分かったような気になっても、
行動を起こさなければ何も起こりませんね。
行動することは、
第1に、
何かの結果をもたらす起点になります。
それは当たり前のことですが、
行動のないところに、
望んでいた結果は存在し得ないですからね。
なので、
望んでいない状況が目の前にあるのなら、
それを変えるために、
私たちは行動を続けるべきなのでしょう。
そして、
行動することには、
もう1つの大切な意味があります。
行動することは、
私たちに新しい経験をもたらしてくれます。
特に、
懸命に行動した場合には、
一生忘れ得ない経験を得ることになります。
そして、
そこにこそ学びや思想の源泉があります。
ですから、
深く考えたり悩んだりする前に、
まず行動を起こせば、
解決への道が開かれそうですね。