意識改革で引き寄せの法則を使い人生を成功と幸せに導く!

日々の生活がつらい、きつい、なんとかしたい。そんな状況を好転させるために、意識改革を行い引き寄せの法則を利用して仕事など日常生活のあらゆる事に成功と幸せを呼び込むため、 自らの体験を元にヒントとなることを綴っているブログです。

過去を変えてみる

事実は変えられなくても、イメージは変えられる。

私たちが知覚している身の回りのものはすべて、私たちが学習して得ている「知識や経験」の枠組みに当てはめて認知しているのだそうです。逆にいえば、私たちの脳は、未知のこと、未経験のことは認知できない、と言う事になります。私たちは、スペースシャトルから撮影した地球の写真を見たりして「地球は丸い」ということを知識として知っています。だから、実際に宇宙からこの目で地球を見て確かめなくても、丸い地球をイメージしたり、水平線を見て地球の丸さを実感できたりするのです。そして、例えば、レストランに入ったら、通常、「席につく」→「メニューを見る」→「注文する」→「料理がくる」→「食べる」→「お金を払う」といった一連の動きを期待・予想しますよね。このように、知識と経験にもとづいて期待・予想される一連の行動の概念的枠組みを、心理学では「スクリプト」と呼びます。そして、人は自分自身も「自己イメージスクリプト」という枠組みを使って認知しています。自己イメージスクリプトは、他人から「あなたは○○な人だ」と言われたり、さまざまな場面でそれを自覚したりといった、その人がそれまで体験し学習してきた知覚、感覚、イメージを材料にして構成されています。「地球は丸い」という知識がなければ丸い地球をイメージできないように、自分の知識や経験を超えた視点から自分をとらえることはできません。つまり、私たちが描いている自己イメージは、私たちの主観がつくりだす「思い込み」にすぎないのです。そして、私たちは、自分で思い込んでいる自己イメージスクリプトによって、さまざまな状況において自分の振る舞いを意識的・無意識的に期待・予想し、決めているのです。

人は誰でも、過去の記憶から構成された自己イメージスクリプトをもっていて、それに沿うように感情や行動を決めています。また、感情の背景には、身体の欲求や心の欲求があり、記憶がつくられた過去の環境情報が隠されています。ところが、ほとんどの人はそれを意識することはできません。また、自己イメージスクリプトは一度できあがると、容易に書き直しがきかず、自己にかかわり続け、感覚、感情、欲求、行動に影響を与え続けます。したがって、心の本質的欲求が満たされていないことによる心傷情報が問題の原因となっている場合、より深い層に潜在しているスクリプトから変更していかないと、心傷情報を完全に解消することはできないのです。本に出ていたある女性のケースです。子どもの頃、父親に冷たくあしらわれたときのエピソード記憶が「いつも孤独で、見捨てられることを怖れる緊張感の強い存在」という自己イメージスクリプトをつくり出していました。セラピーを進めるうちに、どうやらその父親はその当時浮気をしていて、うしろめたい気持ちからか、娘の顔をまっすぐに見ることができなかったようなのです。しかし、幼い子どもにそんな事情がわかるはずもありません。のちにその事実を知るだけで、彼女は自己イメージスクリプトを書きかえる事ができたのです。また、自殺行為を繰り返していたある少年の場合。父親が小児麻痺になっていたことを、ずっとカウンセラーに隠し続けていました。ひょんな話からそのことがわかったので、「再養育イメージ法」という、親や前世代のイメージを変えるSAT療法を施しました。時間や世代を遡及し、SATの提案する仮定法に従って祖先、曾祖父母、祖父母の順にイメージを変え、最後に父親のイメージを小児麻痺はでないものに変えたところ、少年が持ち続けてきた「父親が恥ずかしい、人に見られたくない、自分も人に会いたくない」というネガティブな思い込みが消えたのだそうです。それまでは、希望も夢も見いだすことができなかった自分の人生のイメージが「まるで変わってきた」といいます。小児麻痺の父親、という事実は変えようがありません。だからこそ、少年はその変えられない事実に苦しんできました。本人は、自分が苦しんでいる理由をはっきり理解してはいませんでしたが、事実を変えることはできなくても、イメージは変えることができることを知ったとき、非常に驚いたそうです。イメージが変われば、現実のその相手に対する要求水準は下がります。少年は、「お父さんも、こういうふうに生まれ、育てられてきたら、あんなことを言ったりしたりしないだろう」と、生まれて初めて父親に対して優しい気持ちを抱くことができたそうです。そして、現実の父親に対する怒りや恥ずかしい思いは、これを境に軽減していったとの事です。実体験によってつくられたイメージであろうが、想像によってつくられたイメージであろうが、大脳にとっては刺激され興奮する部位は同じ事なのです。脳のなかにあるのは現実ではありません。電気信号の周波数パターンだけといっても過言ではないかもしれません。例えば、視覚を担う網膜の視細胞は、光情報を神経回路の電気情報としての周波数信号に切り替える装置と言われています。脳とは本来、バーチャルなものなのですね。だから、過去の事実は変えようがなくても、その事実の意味やイメージを変え、思い込みを解消させることができると言う訳です。