よく、「徳を積む」なんて言いますよね。
徳を積むことによって、人生が好転するなんて言われてます。
あと、「あの人は人徳がある」とか「徳が高い」と言う使われ方もしますよね。
そもそも「徳」とは何でしょうか?
辞書などで調べてみると、
精神の修養によってその身に得たすぐれた品性。
とか書いてあります。
「修養」って何ですかね?(苦笑)
これも調べてみると。
知識を高め、品性を磨き、自己の人格形成につとめること。
とかなっています。
どちらにも「品性」と言う言葉が入っていますね。
では「品性」とは。(きりがないですね(苦笑))
道徳的基準から見たその人の性質、だそうです。
また、「徳」は「得」にも通じているらしく、
財産、富、裕福、財力、という意味にも繋がっていくそうです。
こうなると、是非とも徳を積んでいきたくなりますね。(笑)
こう思った瞬間に品性が低いような気がしますが。(苦笑)
徳の積み方を知る前に、
徳には種類があるので、簡単に理解しておきましょう。
徳には、「陰徳」と「陽徳」の2種類があります。
「陰徳」は、
人に知られないようにひそかにする善行。
隠れた、よい行い。
のことを言います。
対して「陽徳」は、
人に知られるような善行。
となります。
「万物を生成発展させる宇宙の徳」なんて言う壮大な意味もあるそうですが。
「陰徳」と「陽徳」、
人に知られないような善い行いと、人に知られるような善い行い。
いったいどういうことを言うの?と思われる方もいるでしょうから、
具体例を一つ出しましょう。
例えば、ゴミ拾いです。
通勤通学路でゴミとか空き缶が落ちていた場合を想定します。
朝の通勤通学時間で、歩道はたくさんの人であふれていて、みんな黙っていてただひたすら駅を目指して足早に歩いています。
すると目の前に、缶ビールの真ん中辺りがつぶれた空き缶が転がっています。
駅に黙々と向かっている人たちは、歩道に転がっている空き缶に気がついているのか気がついていないのか、誰も拾おうとしません。
それに誰も落ちている空き缶を踏んづけたり蹴飛ばしたりもしないで、みんな器用にまたいでいきます。
この時、あなたならどうしますか?
今までのあなたはどうしていましたか?
みんなと同じような行動でしたか。
空き缶が落ちているのは見て分かっているけど、
自分が捨てたわけではないし、今は駅に急いでいるんだから拾えない。(拾わない)
きっと誰か他の人が拾うだろう。
それとも、
役所で雇っている清掃する人がいるんだから、時間がくればその人が片付けるだろう。その人の仕事だし、その人の仕事を奪ってはいけないだろう。(苦笑)
そんな風に考えたり、行動をしていましたか。
この時に、空き缶を拾って、販売機の横にあるボックスに入れたり、空き缶用のゴミ箱などに入れたりしたら、それが「陽徳」となります。
あなたの善い行いが、みんなに知られるような状況で行われました。
ただ、みんなに知られるような善い行いをしたからと言って、
ただちにそばを歩いていた人たちがいきなりあなたを賞賛してきて、みんなから拍手喝采を受けた、とはなりませんが。(笑)
多分、だれも褒めてくれないんでしょうね。
みんなチラッと見てるのに。(笑)
でも、それで良いんです。
「陽徳」です。
みんなから賞賛され、褒めてもらえるような善い行いももちろんあります。
立派な「陽徳」です。
でもこのような空き缶をゴミ箱に入れるのも立派な「陽徳」です。
では、同じ空き缶をゴミ箱に入れる場合でも、以下のような場合だったらどうしますか?
朝と同じ通勤通学路ですが、
今日は残業が遅くまであり帰り時間が相当遅くなってしまいました。
駅から降りて自宅に帰る道には人影がまったくありません。
その人影がまったくない歩道に、街灯に照らされたコーヒーの空き缶が転がっていました。
歩道の真ん中では無く端の方に落ちています。
人影がまったくないので歩くのに邪魔になるわけでもありません。
この時、あなたならどうしますか?
今までのあなたはどうしていましたか?
この時に、落ちていた空き缶をゴミ箱に入れると「陰徳」となります。
同じように空き缶をゴミ箱に入れるにしても、
「陽徳」になったり「陰徳」になったりします。
それから、「陰徳」で代表的なのがトイレ掃除ですね。
会社のトイレ掃除などは、業者などに頼んでやってもらうことも多いでしょうから、
誰がどうやって「陰徳」にしているの?
と思われますが、
なんと、会社の社長さんが早く出社して社員の知らないところで掃除をしていたなんて話は結構耳にする話です。
だからと言って、毎日ゴミを拾いましょう!トイレ掃除をしましょう!
と、言いたいのではありません。
しても全然構わないのですが。(笑)
私としては、「陰徳」でも「陽徳」でも、どちらでも構わないので
もっと簡単で確実に徳を積めるものが無いのだろうかと思ったわけです。
この時点で「徳」が減っちゃいそうですが。(苦笑)
では、どうしたら簡単確実に「徳」が積んでいけるのでしょうか。
はい、答えです!
感謝されるような行いをすることです。
「徳」は、感謝されることで身につくんですね。
誰かから「ありがとう」、そういわれたら私たちには、
「徳」が身につき、どんどん良いことが起こるようになります。
「ありがとう」と言われたら、私たちは誰かを幸せにしたという事ですからね。
徳を積んでいきましょう。
今回のまとめです。
簡単確実に徳を積む方法とは
・感謝されるようなことをする
今日も素敵な笑顔で幸せな人を増やしましょう。