意識改革で引き寄せの法則を使い人生を成功と幸せに導く!

日々の生活がつらい、きつい、なんとかしたい。そんな状況を好転させるために、意識改革を行い引き寄せの法則を利用して仕事など日常生活のあらゆる事に成功と幸せを呼び込むため、 自らの体験を元にヒントとなることを綴っているブログです。

「何もしない」をしよう

「何もしない時間」をつくり、

オンとオフのメリハリをつける事は、
心と体のこの上ない休息になります。

目的を持たずにただのんびりと
何もしない時間をつくる。
「せっかくの休みだから、あれもこれもしなくては」
などと思わず、
やるべき事からいったん離れて、
心身をリラックスさせてみませんか。

 

何もしない時間を味わうことは、

オランダで「Niksen(ニクセン)」(オランダ語で「何もしない」の意味)と言い、

今世界中の注目を集めています。

文字通り「何もしないこと」または「目的なしに何かをすること」でストレスを軽減しようと言うもの。

ぼーっとしたり、

無心に音楽を聴いたりするのはもちろん、

何も考えずに歩いたり、

皿洗いをしたり、

編み物をすることもニクセンです。

まずは1日5分、

ぼんやりする時間をつくり、

その心地よさにゆったりと浸ってみましょう。

 

例えばこんなふうにゆったりと…

 

ぶらぶら散歩
風景を楽しみながら、

ゆっくりしたスピードで。

風を感じてサイクリングもいいですね。

 

寝転がって音楽を聴く
ソファーやベッドに横になり、

お気に入りの音楽を無心に聴いてくつろぎましょう。

 

窓の外を眺める
空はどんな色か、

雲はどんな形かなど、

ぼんやり眺めてみましょう。

 

深く考えずにできる、単純作業もオススメ

 

植物の世話
水やりや剪定、

草むしりなど、

淡々と行う作業がリラックスに効果的。

 

洗濯物をゆっくりたたむ
他にも、皿洗いや雑巾がけ、

靴磨きといった、単純でリズムのある作業が◎。

 

コーヒーを淹れて飲む
丁寧に淹れたコーヒーを、

香りや苦味を味わいながら、

ゆっくり飲んでみましょう。

 

デジタルデトックスのすすめ

ついダラダラと見続けてしまうスマートフォンやパソコン。

思考や視界の健康を保つためにも

「何も見ない時間」をつくりませんか。

 

息抜きのつもりが負担に!?
空き時間ができると、

つい手にとってしまうスマートフォン

SNSをチェックしたり、

調べ物をしたり、

息抜きのつもりでも、

脳は情報処理に、

目はピント調節にフル回転。

使うほど、

疲労やストレスが蓄積します。

 

スマートフォンやパソコンは

今や生活になくてはならない道具ですが、

ダラダラ使うのではなく、

主体的に使うことが大切です。

ときには、

デジタル機器を一切使わず、

心身ともにリラックスする

「デジタルデトックス

を取り入れてみませんか。

お弁当

新年度になり、お弁当箱売り場が賑やかです。

子供向けのキャラクターものや、

通勤カバンに収まるコンパクトタイプ、

保温ができるものなど、色も形も機能も様々。

最近のお弁当事情を垣間見るようです。

 

20代から60代の男女を対象としたある調査によれば、

4人に1人が平日のほぼ毎日、

お弁当を作っているのだとか。

毎朝のことだけに頭が下がります。

 

日本のお弁当、

携帯食の歴史は非常に古く、

日本書紀」にも登場。

平安時代の「伊勢物語」には、

「遠く離れた故郷を思い、涙で乾飯(かれいい)がふやけてしまった」

と言うくだりがあり、

旅には欠かせないものであったことがうかがえます。

 

弁当と言う言葉は、

織田信長の時代に生まれたとされています。

城で食事をふるまう際、

1人分ずつ器に分けて配ったそうで、

これを「配当を弁ずる」と言う意味で

「弁当」と名付けた、と言う説が有力。

ですが、

他にも諸説あるようです。

 

江戸時代初期のポルトガル語の辞書「日葡辞書」には、

すでに「Bento(ベンタウ 便当・弁当)」の記述が見られます。

この頃、

1日3食の食習慣が定着し始めたことから、

庶民の間にも、

仕事の合間に食べる弁当が広まったのでしょう。

 

一方で、

花見や紅葉狩りなどの行楽や、

芝居見物のお楽しみとしてのお弁当。

「遊山弁当」や「幕の内弁当」は、

長く続いた平和な時代を背景に、

独自の発展を遂げました。

器にも料理にも趣向を凝らし、

単にお腹を満たすだけではない、

粋で華やかな弁当文化が花開いたのです。

 

弁当文化と言えば、インドも有名です。

特徴的なのは中身と言うより、

その配送システムです。

各家庭で調理され、

ダッバー(金属製の容器)に詰められたお弁当は、

ダッバーワーラーと呼ばれる配達人によって、

オフィスや学校など指定された場所へ届けられます。

130年以上も続くこのシステムは、

約5000人いるダッバーワーラーの記憶力が頼みの綱。

毎日20万食以上がほぼミスなく定刻に配達されると言いますから脱帽です。

 

日本の食文化の一角を成すようになったお弁当は、

現在は「Bento」として世界から注目されています。

日本を訪れる外国人は、

必ずと言っていいほどコンビニ弁当に驚き、

駅弁に魅了され、SNSでその感動をリポート。

ダイエットや健康への意識が高い欧米を中心に、

ヘルシーでおしゃれなBentoの人気が高まっています。

特に、

時間とコストにシビアなビジネス街のランチ市場で、

着実に存在感を増しているようです。

また日本では、

多くのフォロワーを抱える弁当インフルエンサーSNSで人気。

絵画を思わせるキャラクター弁当や、

ユーモアが光るおもしろ弁当など、

「映え」を極めた作品の数々は、

もはやひとつのカルチャーと言えそうです。

このように、

華々しく脚光を浴びるお弁当もありますが、

毎日作らなければならない立場になれば、

負担に感じることもあるでしょう。

けれど、

外食よりも圧倒的に低コストで低カロリー、

低脂肪、庭塩で、美と健康の後押しをしてくれるのが、

お弁当の大きな利点。

何より、

慣れ親しんだほっとする味が、

「ウチのお弁当」の強みです。

夕食の残りを味変して入れてもOK、

隙間を冷凍食品で埋めるのも私流と、

気負わず取り組むことが毎日続けるコツかもしれません。

 

これから迎える春の行楽シーズンは、

お弁当を持って出かけて見ていませんか?

食べる場所が変われば、

美味しさも増すこと間違いなしです。

さて、

どんなお弁当を作りましょうか。

炭酸

炭酸とは、二酸化炭素(炭酸ガス)が水に溶けて生じる弱い酸のこと。

私たちの身近な様々なものに活用されています。

 

長く続くコロナ禍を背景に、

無糖の炭酸水を中心とした炭酸飲料の需要が増え続けていると言うニュースがありました。

「家飲み」でお酒の割材に利用されるほか、

閉塞感が漂う中で「炭酸飲料でリフレッシュしたい」

と言う人が増えたことも一因のよう。

そういえばスーパーマーケットに並ぶ炭酸水も、

フレーバー付きのものや、

炭酸の刺激が強めの「強炭酸水」など、

以前よりバリエーションが豊富です。

さらに、

炭酸飲料が自宅で手軽に作れる

ソーダメーカーが人気を集めたり、

炭酸飲料を持ち運べる水筒が発売されたり。

ちょっとした炭酸ブームと言えるかもしれません。

 

炭酸水には、

「天然炭酸水」「天然水炭酸水」「人工炭酸水」

と3種類あるのをご存知ですか?

天然炭酸水は、

もともと炭酸ガスを含んでいる天然水。

天然水炭酸水は、

天然水に炭酸ガスを人工的に圧入したもの。

人工炭酸水は、

天然水以外の飲用水に炭酸ガスを圧入したものになります。

中でも、

天然炭酸水は多くがヨーロッパ産。

日本ではごく限られた地域でしか採水されない、貴重なものだそうです。

 

ひとえに炭酸水といっても、

炭酸ガスの濃度やミネラルの含有量などによって、

喉越しや味わいに違いが。

好みやシチュエーションに合わせて選ぶと良いでしょう。

 

ところで、

口の中でシュワッと泡が弾ける炭酸水を飲むと、

気分がリフレッシュするのは何故でしょう。

それは、炭酸ガスが副交感神経を刺激して優位にし、

心と体をリラックスモードに切り替えてくれるからです。

つまり炭酸水は仕事や家事の合間に一息つきたい時、

カフェインが苦手な方にとってもぴったりの飲み物。

無糖のものを選べば、

とてもヘルシーに気分転換できますね。

 

ちなみに世界で初めて炭酸飲料を作ったのは、

古のエジプトの女王、クレオパトラだと言う逸話があります。

美容と不老長寿の秘薬として、

ぶどう酒に真珠を入れて飲んでいたのだとか。

酸性であるワインに炭酸カルシウムが主成分の真珠が溶けると、

炭酸ガスが発生します。

そのため、

スパークリングワインに似た飲み物だったと想像できます。

 

クレオパトラが炭酸飲料に求めた美容と不老長寿。

これはあながち迷信ではなく、

科学的根拠がきちんとあります。

炭酸飲料を飲むと、

血中の二酸化炭素濃度が上昇。

そうすると、

より多くの酸素を取り込み運ぼうとして、

血流が促進されます。

これが、

美肌はもちろん、疲労回復や肩こり、冷えの解消、

代謝アップなどにつながると言うわけです。

 

また、

炭酸ガスが胃腸を刺激して働きを促すため、

便秘改善やデトックスにも効果あり。

「炭酸」は、

美容にも健康にも大いに役立つのです。

占星術

占いでお馴染みの星占い。

私たちがよく見かけるのは、

西洋占星術における12星座の運勢を読み解くものです。

 

占星術においてその判断のよりどころとなるのが、

「星の時計」とも言える天体図「ホロスコープ」。

中心に地球があり、その周囲に12個の星座が文字盤のように並んでいます。

星座の上を、

太陽、月、水星といった10個の天体が時計の針のように回り、

その動きの一瞬を切り取ったものがホロスコープです。

 

天体は常に動き続けているため、

たとえ同じ誕生日だとしても、

生まれた場所や時間が違えば、

同じホロスコープができる事は無いのだとか。

ですから、

生まれた瞬間のホロスコープから、

その人の運命がわかるとされています。

 

星占いで使われる「12星座」の分類は、

生まれたときの太陽の位置から割り出された「太陽星座」に基づいたもの。

誕生日から簡単に知ることができるので、ポピュラーになったとも言われています。

 

太陽星座は、

星読みの世界では「自分らしさ」を表すそうです。

太陽星座を読み解くことで、

自分自身の最も本質的なものを理解できるのだとか。

さらに踏み込むと、

12星座を4つのグループに分類した星座の「エレメント」もあります。

この世界を構成する「火、地、風、水」と言う4元素を、

ホロスコープ上の12星座に当てはめて分類したものです。

 

「火」のグループは牡羊座、獅子座、射手座。

情熱的で大胆。

炎のようなエネルギッシュで前向きな姿勢を貫きますが、

1つのことに夢中になりすぎる傾向も。

「地」は牡牛座、乙女座、山羊座

地に足のついた生活を好み、堅実でしっかり者のタイプ。

一方、独自のこだわりがあり、

決めたら動かない頑固な一面もあります。

「風」はふたご座、天秤座、水瓶座

知識が豊富で視野が広く、話し好き。

人とのコミュニケーションが上手ですが、

論理的なためクールに見られることも。

「水」は蟹座、さそり座、魚座

共感性が高く、豊かな感受性の持ち主。

相手の気持ちを察することが上手なものの、

人に引きずられてしまうこともありそうです。

 

このように、

エレメントはそれぞれの星座が大切にしている価値観や特徴を表します。

例えば

「価値観が似ていて居心地が良い」と感じる人とは同じエレメント同士だったり、

「いつも支えてもらっている」と感じる人とは実は「地」と「水」の関係だったり。

人と人との相性や関係性を占うことができるので、

身近な人やグループのエレメントを調べてみるのも面白いかもしれません。

 

未来を当てるだけでなく、

自らの真相を探ることも占いが果たす重要な役目だとしたら。

占星術は私たちの可能性を引き出したり、

周囲との関係をより向上させるために、

大きなヒントを与えてくれそうです。

 

少し立ち止まって、

自分のことを見つめ直したい時、

参考にしてみるのも一興でしょう。

ホテル

慌ただしい日常を送っていると、

ふと非日常に身を置きたくなる瞬間が訪れるものです。

そんな時、

選択肢のひとつとなるのが、

ホテルでゆったり過ごすこと。

歴史的な趣が漂う、

あるいは、

洗練された開放的な空間で一流のサービスを受ける優雅な体験は、

まさに非日常です。

 

そんなホテルのルーツは、

中世ヨーロッパにあると言われています。

修道院が旅人や遠征軍のために用意した宿泊施設、

ホスペス(hospes)が始まりなのだとか。

「心からのおもてなし・思いやり」を意味する言葉、

「ホスピタリティ」も、ホスペスから派生した言葉です。

ホスピタリティの精神こそホテルの真髄であり、

私たちがホテルに非日常や癒しを感じる一助となっているのでしょう。

 

ホテルは、多種多様な人々が集まる、

ドラマが生まれやすい場所でもあります。

そのためクリエイターの創作意欲をかき立て、

これまで繰り返し映画や小説の舞台になってきました。

 

ホテルを題材とした名作中の名作と言えば、

1932年のアメリカ映画「グランド・ホテル」。

ハリウッドのスター女優グレタ・ガルボジョーン・クロフォードが共演したことで話題に。

一流ホテルで繰り広げられる人間模様の巧みな描き方は、

今でも色あせる事はありません。

この映画以降、あるひとつの場所で展開される群像劇の表現方法は、

「グランド・ホテル形式」と呼ばれるようになりました。

 

なかなかホテルを訪れるのが難しいと言う方は、

ホテルを題材にした作品を自宅でゆっくり鑑賞し、

雰囲気に浸るのも良いですね。

 

ところで、「ホカンス」と言う言葉を耳にした事はありますか?

ホカンスは、ホテルとバカンスを組み合わせた造語。

「観光のついでにホテルに泊まる」のではなく、

「ホテルでの滞在そのものをバカンス気分で楽しむ」と言う、

コロナ禍で生まれた新しい旅のスタイルです。

家族や友人とにぎやかに過ごすもよし、

1人でのんびり過ごすもよし。

遠出をしてももちろん良いですが、

近場のホテルで気軽に楽しめるのも魅力。

仕事を終え、

その足でホカンスに出かけてリフレッシュし、

また仕事へ、

と言うビジネスウーマンも増えているようです。

 

ホカンスに限らず、

日々の不安や心配事から離れられる非日常体験には、

様々なメリットがあると言われています。

ストレスのコントロールに役立ったり、

集中して物事を考えることができたり、

発想力が高まったり。

 

ルーティンになりがちな日常に、

時々ささやかな非日常を挟んでリフレッシュ。

そんなふうに日常と非日常のバランスを大切にしながら、

心身ともに健やかに美しく、新しい一年を過ごして参りましょう。

走る

いよいよ、お坊さんも走ると言う「師走」。

忙しさに小走りする師僧とは全く別の目的で、寒くなると巷に「走る人」が増えます。

それは、これから佳境を迎えるマラソンシーズンに向けて、

熱心に調整するランナーたち。

 

晩秋から始まるマラソンシーズンは、

これからますます盛り上がりを見せます。

毎週各地で行われる大会は、

ご当地の特色を生かした個性豊かなものも多く、

エントリーのために抽選が行われることも少なくありません。

コロナ禍で中止が相次いでいただけに、

今年こそはと心待ちにしている方も多いことでしょう。

 

日本のランニング人口は、

2012年に初めて1000万人を突破しました。

コロナ禍の2020年は1055万人と過去最多。

感染対策として様々な制限がある中、

個人で手軽にできる運動として人気が高まったようです。

 

過去のランニングブームも世相を反映したものでした。

最初のブームは1960年代後半から70年代。

東京オリンピックのあと、

「円谷選手と走ろう」を合い言葉に誰もが参加できる大会、

青梅マラソンが開催されたのをきっかけに、

市民ランナーが一気に増えました。

「皇居の周りを普通の人が走っている」と、

皇居ランナーが雑誌に取り上げられたのもこの頃のことです。

 

第2次ブームは、

2007年の東京マラソンのスタートとともに始まります。

同じ頃、

健康診断での腹囲測定が必須となり、

メタボリック症候群への関心が急激に高まったことも

無関係ではないのではないでしょうか。

大阪、京都、熊本、名古屋と都市型市民マラソンの創設が相次ぎました。

それでも抽選に漏れて走りたくても走れない

「マラソン難民」があふれたそうです。

 

ところで、

ランニングはダイエットにはあまり効果がない、

と言ったら驚かれるでしょうか?

ランニングは、

ラソンなどの競技のためのアスリート向けトレーニング。

早いペースで体に負荷をかける走法であるため、

脂肪を燃焼させる有酸素運動としての効果は得にくいのです。

 

ダイエット効果を期待するならば、

同じ「走る」でもジョギングがオススメ。

人と会話ができる程度のゆったりしたペースで走るジョギングの方が、

脂肪の燃焼効果が上がります。

 

それだけではありません。

筋力向上、ストレス発散、便通改善、心肺機能向上などなど。

それに心理的な効果も、

ジョギングの大きなメリットでしょう。

幸せホルモンと言われるセロトニンやエンドルフィン、

モチベーションを高めるドーパミンといった

脳内神経伝達物質が活性化。

ジョギング後の爽快で前向きな気持ちはこのためなのです。

 

さらに美容面でも、

血行促進、ターンオーバーの改善、デトックス、毛穴改善といいこと尽くし。

その上、

適度な体の疲れが良質な眠りを誘い、

ますます美肌効果が高まります。

 

いかがですか?

ジョギングを始めたくなってきたでしょう。

けれど、毎日走ろうとしたり、

たくさん走ろうとがんばりすぎたりしてはいけません。

歩く位の速度から始め、

休む日を作ることも大切。

無理をしないことが長く続けるポイントです。

 

年の瀬が近づくと、

「駅伝」のニュースがちらほら出始めますね。

ニューイヤー駅伝箱根駅伝は、

今やすっかりお正月の風物詩。

それぞれの区間が一人きりの孤独な戦いでありながら、

タスキをつなぎチーム一丸となって勝利を目指す姿が、

人々の琴線に触れるのでしょうか。

新春のフレッシュな気持ちが、

さらに熱く爽やかに高揚するのを感じます。

さて、2023年の幕開けは、

どんな駅伝ドラマが生まれるのでしょう。

手書き文字

スマートフォンやパソコンなど、

デジタルツール全盛の今、

指1本でメールを送れたり、

整然とした文章を手軽に作成したりできるようになりました。

その反面、

筆記用具を使って字を書く機会はめっきり減っています。

久しぶりに字を書こうとして、

ごく簡単な漢字を思い出せず愕然とした、

なんて経験がある方も多いのではないでしょうか。

 

とは言え、

字を書くこと自体が軽んじられる傾向になったわけではありません。

ある調査では、

「手書き文字の方が気持ちが伝わりやすい」

と考える人や、

「字が上手い人に憧れる」

と答えた人が大多数を占める結果に。

字を書く機会が減っているからこそ、

大事なシーンでは美しい字を書きたい

と思う方が増えていることがわかります。

 

また、時世柄も相まって、「美文字」ブームが再燃。

最近は自宅でのおこもり時間に楽しめる、

ペン字の練習帳が人気を集めています。

人と直接会えない分、

離れた親戚や友人へのギフトに

手書きのメッセージをつけたり、

ビジネスで資料を送るときに一筆添えるなど、

字を書く需要は着実に高まっているようです。

 

手書き文字の表情は十人十色。

筆跡から、その人の性格や心理を深く探るのが「筆跡心理学」です。

例えば「口」と言う漢字を書くときに、

1画目と2画目が隙間なくくっついているなら、

生真面目で堅実なタイプ。

1画目と2画目に隙間があると、

寛容でフレキシブルなタイプだと言われます。

 

さらに、

文字全体が右上がりだと忠誠心が高く保守的、

右下がりなら発想豊かで批評家の一面を持つのだとか。

ちなみに、

日本人は右上がりの文字を書く人が圧倒的に多いそうです。

 

字を書く行為は脳の健康につながるとされ、

医学の分野でも注目を集めています。

文字を思い出しながら、書くスペースを把握し、

指先に意識を集中して1字1字を完成させるという、

実はとても複雑な作業。

運動神経と連動しつつ、

脳の大部分を活性化する効果が期待されています。

字を書くトレーニングが認知症予防に役立てられているのは、そのためです。

 

加えて、

漢字とひらがなでは、

書くときに働く脳の回路が異なると言われます。

若々しい脳を保つためには、

漢字とひらがなをバランスよく書く習慣を持つと良いですね。

 

年始に書く字と言えば、

新年の抱負をしたためる「書き初め」。

書き初めの歴史は平安時代まで遡り、

改元などの節目に、

天皇に文書を奏上する宮中行事「古書の奏」がルーツとされています。

それが江戸時代以降、

おめでたい年始に書道をする風習となって一般庶民にも普及。

当時は、

正月の朝に初めて汲んだ水で墨を摺り、

新年の恵方に向かって詩歌を書いていました。

 

美しい字は、

書く所作まで美しく見せます。

書き初めを楽しむのはもちろん、

手書きの年賀状を送るのも素敵ですね。

年末年始のちょっとした時間に筆やペンをとり、

字を書くことの奥深さに、

あらためて触れてみてはいかがでしょう。