意識改革で引き寄せの法則を使い人生を成功と幸せに導く!

日々の生活がつらい、きつい、なんとかしたい。そんな状況を好転させるために、意識改革を行い引き寄せの法則を利用して仕事など日常生活のあらゆる事に成功と幸せを呼び込むため、 自らの体験を元にヒントとなることを綴っているブログです。

ヘアスタイル

シースルーバング

ゆるふわウェーブ

ロブ

センターパート

 

これらは全てヘアスタイルの名称です。

現在、私たちは髪を伸ばすも短くするも自由。

気分や流行に応じて、様々な髪型を楽しめます。


日本女性の髪型にこれほどバリエーションが増えたのは、

明治時代以降のこと。

それまでは長く艶やかな黒髪が美人の絶対条件とされ、

結う

編む

といったアレンジは生まれても、

基本的なストレートロングスタイルは根強く変わりませんでした。

 

明治政府が発足して3年後の1871年

男性が髷を切り落として良いとする

「散髪脱刀令」

が出されると、女性の間にも少しずつ断髪が浸透。

大正時代には

ショートボブカットのモガ(モダンガール)が登場して、

人々の注目を集めます。

 

西洋化に伴って、

パーマネントやカラーリングの技術も発達し、

自由なヘアスタイルを楽しむ女性が続々と見受けられるようになりました。

 

そして第二次世界大戦後、

ヘアスタイルは一気に多様化。

マリリン・モンローを模したウェーブヘアーや、

ツイッギーカットのように、

時代の流れとともに海外女優の髪型が一生を風靡します。

 

さらに、

アイドルブームに乗った聖子ちゃんカット、

バブル期のワンレングスやソバージュ、

90年代のシャープなシャギースタイルなどなど。

ヘアスタイルの流行もどんどん変化していきました。

 

ところで、

どんな時に髪型を変えますか?

あるアンケート調査によると、

第1位は「気分転換」や「イメージチェンジ」。

季節の変わり目や生活環境の変化をきっかけに、

印象アップを図る人が多いようです。

 

自分の顔写真を撮影して、

気になるヘアスタイルをシミュレーションできるスマートフォンアプリも人気だとか。

 

ちなみに、

鉄板(?)の「失恋がきっかけ」

で髪を切るケースは、実のところ滅多にないそうです。

とは言え、

ヘアスタイルを変えたら恋愛運や金運がアップした、

と言うのはよく耳にする話。

 

髪の先端には邪念や煩悩がこもりやすいと言われますから、

良くない現状を打破したいときは、

思い切ってスタイルチェンジするのもひとつの手かもしれませんね。

クッキング

外出がままならないこともあり、

最近は家で食事を作る機会が増えた、

と言う方も多いでしょう。

飲食店での外食に対し、

自宅で調理して食べることを内色(うちしょく、ないしょく)と呼ぶそうです。

 

コロナ禍でのあるアンケートによると、

約70%が「家族で料理を作って楽しみたい」と回答。

窮屈な生活の中でも、

多くの人が家庭でクッキングを楽しんでいることが伺えます。

 

ハーバード大学の生物人類学者リチャード・ランガムは、

調理こそが人類進化のきっかけであったと述べています。

人類は火の利用、

つまり食物を調理することを覚えたことで、

1日の大半を費やしていた「咀嚼」から解放されました。

すると、

より多くの食料を得ようと、

体力のある男性が遠くまで狩りに行き、

持ち帰った獲物を女性が調理すると言う分業と協力が徐々に定着。

現代のジェンダー観や結婚制度に至るバックボーンも、

ここに起因すると言うのです。

さらに、

消化器官で消費されていた多くのエネルギーが脳に注ぎ込まれるようになり、

人の脳は飛躍的に発達。

動物と人との違いが、

決定的なものとなりました。

 

ところで調理と言う行為は、

非常に高度な情報リテラシーを必要とします。

献立を決め、

いくつもの食材を揃えて、

それぞれ違った方法で加工し、

盛り付けの美しさや食卓に出す温度も計算して。

と言うように、

効率とタイミングを計って、

いくつもの作業を同時進行しなければなりません。

調理中の脳の活動を詳しく調べると、

特に前頭前野が活性化していることがわかります。

前頭前野とは、

「記憶する」

「判断する」

「応用する」

「アイディアを出す」

「感情をコントロールする」など、

人が人らしくあるために重要な働きを担う脳部位。

調理と人間らしい高度な脳機能とは、

やはり関係が深いようです。

 

このような反応と行動の関連性を応用して、

近年は「料理療法」や「調理訓練」といった試みが盛んです。

調理することそのものが、

脳機能の維持改善に役立ち、

QOL(人生の質・生活の質)を向上させるなど、

高いリハビリ効果が期待できます。

実は普段の調理でも、

エクササイズや脳トレとしての効果が十分に得られているのです。

重い鍋を持ち上げたり、

繊細な包丁さばきで食材を切ったり、

フライパンを振ったり。

こうした動作は、

筋力や集中力、瞬発力を駆使したエクササイズに匹敵するそうです。

また味付けや味見は、

記憶力や判断力、思考力といった脳機能を鍛えることにつながります。

さらに、

その料理が出来上がったときの達成感や、

食べたり振る舞ったりすることによる幸福感は、

脳へのご褒美。

幸せホルモンと呼ばれるセロトニンドーパミンが大量に放出されることがわかっています。

同時に睡眠ホルモンであるメラトニンも増えて、

睡眠の質が向上。

美肌に欠かせない成長ホルモンの分泌が促され、

自律神経が整うなど、

健康にも美容にも嬉しい副産物がいっぱいです。

 

秋は美味しい食材が盛りだくさんですから、

腕を振るってみてはいかがでしょう。

新しいレシピに挑戦したり、

誰かのために調理する事は、

脳トレにはとりわけ効果的だそうですよ。

すぐできる快眠術

温暖化のせいか、年々夏が長くなっているように感じますね。

盛りを過ぎましたが、まだ寝苦しさを覚えている人もいるでしょう。

暑さはエアコンをつければ対処できますが、

眠りを妨げる不安や心配事等の悩みは簡単に払拭できませんね。

そんな時は眠る前に次の3つを実践し、

眠りに適した体に整えてください。

 

どれも当たり前でよく言われている事ですが、

意外とできていない人が多いのではないでしょうか。

 

①眠る3時間前までに食事を済ませましょう

②眠る1~2時間前に入浴しましょう

③眠る1~2時間前にはスマホやPCの電源を切りましょう

 

睡眠の質を高めるためには、

就寝直後の90分で深い眠りにつくこと(ノンレム睡眠)が重要です。

眠る前に食事すると消化にエネルギーを奪われるため、

睡眠の質を高める「ゴールデンタイム」が台無しになってしまいます。

遅くても眠る3時間前までに食事を済ませ、

しっかり消化してから就寝するのが望ましいです。

 

入浴は深部体温を上げることが目的です。

お風呂上がり後は自然と深部体温が下がっていきますが、

この時自然と眠気が訪れ、

お風呂上がりの1~2時間後に睡眠に適した体温になっています。

シャワーで済ませるのではなく、

39~40℃のお湯に約15分入ってくださいね。

 

スマホやPCが発するブルーライトが目に入ると、

眠気を誘う睡眠ホルモンのメラトニンの分泌が抑えられるのでNGです。

また、

目を酷使すると周りの筋肉が緊張して車のアクセルにあたる交感神経が優位に働くため、

これも眠りを妨げる一員です。

ちなみに夏が過ぎれば日が早く落ち、

メラトニンの分泌が早まります。

暑さも和らぐ秋は睡眠に適した季節と言えます。

 

不眠に悩む人がベッドを変えたり、

枕をオーダーメイドする人がいます。

睡眠環境を整えることも重要ですが、

まずは日ごろの生活を見直してみましょう。

眠りに適した体にするための習慣を身に付けたいですね。

先人たちの「涼み」の知恵

今、朝顔を育てています。

小学校以来のことですが、

記憶では種を植えたらあとは水やりだけ!

だったと思っていたところ、

調べてみると

「種を削って芽を出やすくする」

「種まき前に一晩水につける」

「本葉が生えてきたら間引く」

「本葉が5〜6枚になってきたら摘心する」などなど、

大きな花を咲かせるには手がかかるものだと改めて気づきました。

今は朝の涼しい時間帯に水やりをして、

しばし眺めるのが日課になって心落ちつくひとときです。

 

 

全国的に平年より厳しい暑さになるという令和4年の夏。

暑さのピークは7月後半と8月後半にくる予報だそうです。

今でこそ電力のおかげで室内では快適に過ごすことができますが、

昔の人はどのように暑さをしのいでいたのでしょうか?

先人たちの知恵は、

現代を生きる私たちにも涼をもたらしてくれます。

いくつかご紹介しましょう。

 

打ち水

打ち水は道や庭先などに水をまいて涼を得る方法で、

安土桃山時代に成立した“茶の湯”では、

礼儀作法のひとつとして行われていたそうです。

気化熱の働きで周囲がすっと涼しくなり、

見た目も涼やかになります。

もちろん道は舗装されていませんから、

舞う土ぼこりを抑える目的もありました。

打ち水のポイントは「朝の早い時間や日陰で行なう」ことです。

日光で熱くなったアスファルト打ち水をすると、

水がすぐに蒸発して蒸し暑くなるのでご注意を。

 

すだれ・よしず

すだれは細く割った竹、

よしずは葦(あし)で造られた天然素材のカーテンのようなもの。

すだれは上から垂らし、

よしずは立てかけて使います。

日差しの当たる窓の外に取り付けると直射日光を防ぎ、

室内の温度上昇を抑えてエアコンのきき目を高める効果が期待できます。

なお、歴史としてはすだれの方が長く、

万葉集に収録された和歌に登場します。

 

風鈴

風に揺れる風鈴は夏の風物詩。

涼やかな音色が涼を感じさせてくれます。

ガラス製の風鈴が作られるようになったのは江戸時代に入ってからのこと。

当時は季節を問わず軒先につるしていました。

風鈴の起源は仏教とともに古代中国から渡ってきた風鐸(ふうたく)です。

風鐸は青銅製で、風に揺れてカランカランと響く音が魔よけになると伝えられており、

現在も寺院建築の四隅にみることができます。

涼やかさ+疫病退散の願いを込めて、

今年はひとつ風鈴をつるしてみては?

 

川床(かわどこ)

川床とは、京都の川沿いの料理店が“納涼”のために河原に張り出して設けた桟敷のことです。

単に「ゆか」とも呼ばれます。

歴史は意外にも古く、

安土桃山時代にはすでに存在していたそうです。

特に有名なのは鴨川納涼床

貴船の川床、

高雄の川床で、

コロナ禍でなければこの時期は多くの観光客が訪れます。

少し前までは、

京料理を味わう敷居の高い場所でしたが、

最近はレストランやカフェもあり、

手ごろな料金で川床体験ができます。

 

ひやしあめ

関東ではあまり馴染みのない「ひやしあめ(冷やし飴)」。

琥珀色をした飲み物で、

関西では夏の滋養飲料の定番です。

私も旅先の自販機で見るまで知りませんでした。

麦芽や米を原料とした水あめをお湯で溶き、

生姜のしぼり汁をたっぷりと入れて、

氷で冷やせばできあがり。

製氷技術がない頃は「あめゆ」として親しまれ、

その昔は心斎橋に屋台が並んだのだとか。

先日、京都の神護寺を参拝したおり、

境内の茶屋でいただきました。

歩き疲れた体に、すっきりした甘さと、

生姜のほどよい刺激が体に沁みわたりました。

 

甘酒

甘酒の起源は今回登場するなかで最も古く、

古墳時代まで遡るそうです。

現在の甘酒はというと、

「米麹」と「酒粕」の2種類があります。

米麹の甘酒は水分・塩分・糖分のバランスがよく、

近年熱中症の予防効果が注目されて「飲む点滴」と呼ばれています。

材料は米麹と水のみ。

米の優しい甘みが特徴で、

飲みやすくクセがありません。

私の実家では、甘酒といえば酒粕でした。

深いコクのある酒粕の甘酒は、

市販の酒粕をちぎって沸騰したお湯に入れ、

酒粕が溶けたら砂糖を加えてできあがり。

アルコール成分を含むため、

お酒が苦手な方は加熱時間を長くして成分を飛ばすと安心です。

こちらは肌のキメを整える効果あるとかで、

「飲む美容液」と呼ばれています。

氷でキリッと冷やした甘酒、

飲みたくなりました。

 

 

いかがでしたか?

今の日本の暑さではエアコンが必要不可欠。

でも昔は五感で味わう、

風情ある涼がありました。

これから暑さ本番。

熱中症警戒アラートが出ている日は、

くれぐれも無理な外出をならさず、

室内で涼しくお過ごしください。

梅雨の「雨」を表現する、美しい言葉たち

日本には、雨の呼び名が400以上もあることをご存知ですか?

四季のある国で暮らす日本人は、自然に対する感受性が鋭いと言われています。

ときに災害等の悩みをもたらす雨にも、美しさを見出し、表現してきたのです。

 

まずは梅雨どきの「雨」を表す言葉をいくつかピックアップしました。

心をしなやかに、ただひたすら”梅雨の美”に触れてみてください。

 

走り梅雨【はしりづゆ】

「走り」には、「先駆け」と言う意味があり、本格的に梅雨入りする前に数日間降る雨や、ぐずつく天候のことを呼びます。「迎え梅雨(むかえづゆ)」も同様の意味で用いられる言葉です。

 

五月雨【さみだれ

旧暦の5月(現代の6月から7月上旬)に降る長雨のこと。「五月雨を集めて早し最上川」という松尾芭蕉の有名な句をご存知の方も多いでしょう。芭蕉が雨で増水した最上川の川下りを体験し、詠んだ句と言われています。

現代でよく使うのが、「五月雨式」と言う表現。物事が一度で終わらず、断続的に続くことを意味しますが、だらだらと降り続く「五月雨」の様子になぞらえた言葉です。

 

栗花落【つゆり/ついり/つゆ】

梅雨の時季に入ること、栗の花が散る頃の雨。ふわふわとした穂のように咲く栗の花は、”梅雨を知らせる花”と言われています。梅雨入りの少し前に一斉に咲き、花が落ちる頃に梅雨が始まるためです。もともとは「つゆいり」と読まれていましたが、やがて短くなり「つゆり」や「つゆ」に転じたとか。難読名字としても知られる言葉です。

 

麦雨【ばくう】

麦が熟し、畑一面が黄金色に輝く5月下旬から6月初旬ごろに降る雨のこと。

ちなみに、麦が実る5月下旬から6月初旬は「麦秋」と呼びます。「秋」と言う言葉を用いてますが、初夏の季語。「秋」と言う言葉には、成熟した穀物を収穫する時期、という意味もあるのだそうです。

 

半夏雨【はんげあめ】

中国に由来する二十四節気とは別に設けられた、日本独自の暦「雑節」の1つ「半夏生(はんげしょう)」に降る雨のこと。半夏生は、夏至から数えて11日目頃をさします。梅雨の終わりのこの時季は豪雨になることも多く、そんな雨を「荒梅雨(あらづゆ)」と呼びます。

 

戻り梅雨【もどりづゆ】

梅雨明けしたにもかかわらず、梅雨が戻ったように再び降る長雨のこと。「返り梅雨(かえりづゆ)」や「残り梅雨(のこりづゆ)」と表現することもあります。これが去れば、いよいよ盛夏の到来です。

忘れてはいけない感謝の気持ち

先日、母校を訪れる「過去の自分を振り返るツアー」に行ってきました。

中学高校時代は辛い部活の思い出ばかりでした。

あれからずいぶんと月日が経ちましたが、中学校のグランドへ行くと当時の練習の記憶が鮮明になり、高校の通学路は街並みが大きく変わっていたことに気づきました。

過去の記憶を客観的にとらえられたことで、あれほど辛かった練習も「耐える」と言う貴重な経験になったと思えたし、移ろいゆく街並みに「過去は過去だ」と気持ちが割り切れました。

後悔や挫折も成長の糧になっていたことがわかったら、勇気が湧いてきました。

「過去に固執していては未来には進めない」。

そう感じました。

ただし、忘れてはいけない過去もあります。

それが、お世話になった人々への感謝の気持ちです。

母校を訪れた際、かつての恩師とお会いし、互いの近況を話した事は何より楽しい時間でしたし、支えてくれた恩師の存在の大きさを改めて感じました。

素直に感謝の気持ちを伝えたことで、不思議な感覚を覚えました。

過去の思い出がひとつ消化され、どこか余裕が生まれ、心にゆったりとした新たなスペースができたような感覚です。

恩師に感謝を伝えたり、会うことができない人は、お世話になった人を順に書き連ねる「恩人リスト」作るのも良いと思います。

家族、先生、友人、先輩、同僚などの名を書けば、自分1人の力では今に至っていないことに気づくはずです。

そして、たとえ厳しい状況に置かれていても「昔は今より大変だったけど、あの経験があったから乗り切ることができた」「あの頃は先生や友人のおかげで楽しい毎日だった。また一緒に笑えるように頑張ろう」とゆとりと前向きな気持ちが生まれるはずです。

皆さんも機会があれば思い出の地に足を運び、記憶を整理してみてはどうでしょうか。

ソメイヨシノはクローン

北日本以外の地域では桜が開花している予想のようです。

ひと口に桜といっても品種は様々あり、

例えばカワヅザクラは早咲きの桜として有名ですよね。

皆さんは天気予報で「一斉開花」と言われる桜が、

ソメイヨシノのことを指しているとご存じでしたか?

 

ソメイヨシノは江戸発祥の桜

 

街中で見掛ける桜の代表格「ソメイヨシノ」は、

江戸時代後期に染井村(現・東京都豊島区駒込)の植木職人がつくり出した、

オオシマザクラエドヒガンの交配種です。

桜の名所・吉野山奈良県)にちなんで「吉野桜」として売り出され、

のちに吉野山ヤマザクラとの混同を避けるために「染井吉野」の名前がつきました。

現在地名としての染井は消えてしまいましたが、

「都立染井霊園」の名前に面影が残されています。

この霊園は他の都立霊園と比べると小規模ですが、

およそ100本の桜の古木が植えられ、

春には花見客が訪れるスポットになっています。

 

全てのソメイヨシノはクローン

 

ソメイヨシノ人気は全国に広がり、

今では国内の桜の7〜8割を占めています。

その人気の秘訣はオオシマザクラの「大きな花をたわわに咲かせる」という特徴と、

エドヒガンの「花が咲いた後に葉が出る」という特徴をバランスよく受け継いでいる点にあるようです。

ところで、

桜の木はどのようにして増えると思いますか?

一般的には実が生り、

その種から芽が育ちますが、

ソメイヨシノは接ぎ木でしか増やすことができません。

 

その理由は、

現存するソメイヨシノは全て一本の木の「クローン」だから。

同じ遺伝子をもつクローン同士では交配しても実が生らないのです。

たまにソメイヨシノに実が生っているのを見掛けるのは、

周辺に異なる品種の桜があるからで、

その種を植えても遺伝的にはソメイヨシノとは異なる形質の桜なのだそうです。

 

一斉開花はソメイヨシノならでは

 

この時期天気予報で聞かれる「一斉開花」とはどのような意味を持つのでしょうか。

気象庁では季節の遅れや進み具合、

気候の変化などを把握するために、

対象の木=標本木(ひょうほんぼく)を定めて植物季節観測を行っています。

そしてその観測対象のひとつにソメイヨシノが含まれています。

ソメイヨシノはクローンであることから、

地域や気候の条件がそろっていれば一斉に開花しやすいのです。

見事な散り際もそれ故ということですね。

 

ソメイヨシノの寿命

 

ソメイヨシノの寿命は70〜80年程だと言われています。

ここ数年、

街路樹として植えられたソメイヨシノの古木が伐採された跡をよく見掛けるのですが、それもそのはず。

東京では戦後の都市開発で沢山のソメイヨシノが植えられました。

2022年で戦後77年ですから、

寿命を迎えつつあるソメイヨシノが多いのです。

けれども、

淡いピンク色の花が葉に隠れることなく密集して咲き、

辺り一面を華やかに彩るソメイヨシノは唯一無二の存在。

人を惹きつけて止まない魅力になっています。

思い入れのある桜の姿を記憶に残しておきたいものですね。

 

長明寺と道明寺

 

話はガラリと変わって、桜餅のお話です。

桜餅は2月3日の立春から4月上旬ごろに販売される季節ならではのお菓子。

皆さんに馴染みのある桜餅はどのような見た目をしていますか?

餡がクレープのような薄皮に巻かれたものでしょうか?

それとも、

餡をもち米で丸く包み込んだもの?

桜餅の種類は大きく分けて二種類あり、

関東風・関西風とで異なります。

 

関東風の桜餅「長明寺」

 

江戸時代に現在の東京都墨田区向島にある長明寺の門前で売られたのがはじまりだと言われています。

皮は主に小麦粉を使用し、水で溶いて薄く焼き上げたもの。

餡はこしあんが一般的です。

 

関西風の桜餅「道明寺」

 

蒸したもち米を乾燥させたのち砕いたものを「道明寺粉」といいます。

これは平安時代に現在の大阪府藤井寺市にある道明寺で作られ、

戦の携行食として重宝したと言い伝えられています。

その道明寺粉を蒸して餡を包み込んだのが関西風の桜餅です。

餡はつぶあんであることが多いです。

 

現在では地域に限ったものではなく、

桜餅の種類として両方を置いている和菓子店もあります。

この春は異なる触感の桜餅を食べ比べてみてはいかがでしょう。