意識改革で引き寄せの法則を使い人生を成功と幸せに導く!

日々の生活がつらい、きつい、なんとかしたい。そんな状況を好転させるために、意識改革を行い引き寄せの法則を利用して仕事など日常生活のあらゆる事に成功と幸せを呼び込むため、 自らの体験を元にヒントとなることを綴っているブログです。

ソメイヨシノはクローン

北日本以外の地域では桜が開花している予想のようです。

ひと口に桜といっても品種は様々あり、

例えばカワヅザクラは早咲きの桜として有名ですよね。

皆さんは天気予報で「一斉開花」と言われる桜が、

ソメイヨシノのことを指しているとご存じでしたか?

 

ソメイヨシノは江戸発祥の桜

 

街中で見掛ける桜の代表格「ソメイヨシノ」は、

江戸時代後期に染井村(現・東京都豊島区駒込)の植木職人がつくり出した、

オオシマザクラエドヒガンの交配種です。

桜の名所・吉野山奈良県)にちなんで「吉野桜」として売り出され、

のちに吉野山ヤマザクラとの混同を避けるために「染井吉野」の名前がつきました。

現在地名としての染井は消えてしまいましたが、

「都立染井霊園」の名前に面影が残されています。

この霊園は他の都立霊園と比べると小規模ですが、

およそ100本の桜の古木が植えられ、

春には花見客が訪れるスポットになっています。

 

全てのソメイヨシノはクローン

 

ソメイヨシノ人気は全国に広がり、

今では国内の桜の7〜8割を占めています。

その人気の秘訣はオオシマザクラの「大きな花をたわわに咲かせる」という特徴と、

エドヒガンの「花が咲いた後に葉が出る」という特徴をバランスよく受け継いでいる点にあるようです。

ところで、

桜の木はどのようにして増えると思いますか?

一般的には実が生り、

その種から芽が育ちますが、

ソメイヨシノは接ぎ木でしか増やすことができません。

 

その理由は、

現存するソメイヨシノは全て一本の木の「クローン」だから。

同じ遺伝子をもつクローン同士では交配しても実が生らないのです。

たまにソメイヨシノに実が生っているのを見掛けるのは、

周辺に異なる品種の桜があるからで、

その種を植えても遺伝的にはソメイヨシノとは異なる形質の桜なのだそうです。

 

一斉開花はソメイヨシノならでは

 

この時期天気予報で聞かれる「一斉開花」とはどのような意味を持つのでしょうか。

気象庁では季節の遅れや進み具合、

気候の変化などを把握するために、

対象の木=標本木(ひょうほんぼく)を定めて植物季節観測を行っています。

そしてその観測対象のひとつにソメイヨシノが含まれています。

ソメイヨシノはクローンであることから、

地域や気候の条件がそろっていれば一斉に開花しやすいのです。

見事な散り際もそれ故ということですね。

 

ソメイヨシノの寿命

 

ソメイヨシノの寿命は70〜80年程だと言われています。

ここ数年、

街路樹として植えられたソメイヨシノの古木が伐採された跡をよく見掛けるのですが、それもそのはず。

東京では戦後の都市開発で沢山のソメイヨシノが植えられました。

2022年で戦後77年ですから、

寿命を迎えつつあるソメイヨシノが多いのです。

けれども、

淡いピンク色の花が葉に隠れることなく密集して咲き、

辺り一面を華やかに彩るソメイヨシノは唯一無二の存在。

人を惹きつけて止まない魅力になっています。

思い入れのある桜の姿を記憶に残しておきたいものですね。

 

長明寺と道明寺

 

話はガラリと変わって、桜餅のお話です。

桜餅は2月3日の立春から4月上旬ごろに販売される季節ならではのお菓子。

皆さんに馴染みのある桜餅はどのような見た目をしていますか?

餡がクレープのような薄皮に巻かれたものでしょうか?

それとも、

餡をもち米で丸く包み込んだもの?

桜餅の種類は大きく分けて二種類あり、

関東風・関西風とで異なります。

 

関東風の桜餅「長明寺」

 

江戸時代に現在の東京都墨田区向島にある長明寺の門前で売られたのがはじまりだと言われています。

皮は主に小麦粉を使用し、水で溶いて薄く焼き上げたもの。

餡はこしあんが一般的です。

 

関西風の桜餅「道明寺」

 

蒸したもち米を乾燥させたのち砕いたものを「道明寺粉」といいます。

これは平安時代に現在の大阪府藤井寺市にある道明寺で作られ、

戦の携行食として重宝したと言い伝えられています。

その道明寺粉を蒸して餡を包み込んだのが関西風の桜餅です。

餡はつぶあんであることが多いです。

 

現在では地域に限ったものではなく、

桜餅の種類として両方を置いている和菓子店もあります。

この春は異なる触感の桜餅を食べ比べてみてはいかがでしょう。