そこで、その内容について少しご紹介します。
企業向けのセミナーでしたので、産業カウンセラーの先生が講師を務めていました。
テーマは、心の休息日をとりましょう、というものでした。
企業に勤めている人で、
「完璧主義」になりすぎて、心身が疲弊している人が多く見受けられる、と言います。
完璧主義であることは、決して悪いことではありません。
でも、仕事や家事をすべて自分で完璧にやらないと気が済まない人は、
常に時間に追われていたり、自ずと長時間にわたり労働しなければならず、精神的にも身体的にもストレスがたまりがちです。
そのままでは、いつか心身が疲弊し、心の不調をまねいてしまうでしょう。
たまには完璧主義を休んで、ストレスを軽減させましょう。
完璧を求めるのは、自分や周りの人が期待する良い結果を出したいからだと思います。
でも、体調を崩してしまっては元も子もありませんね。
また、完璧主義を休むと、時間や心のゆとりができます。
職場の人や家族とのコミュニケーションが増えたり、好きなことに目を向けられるため、仕事や家事に追われるストレスフルな日常から抜け出すことができるでしょう。
一人で頑張りすぎて、ヘトヘトになっている人がたくさんいます。
どんなに忙しかったり、困難な状況にあっても、周りに助けを求めず一人で頑張ってしまう人がいます。
頑張ることは悪いことではありませんが、無理をすると心身のエネルギーを消耗して、心の不調に陥ってしまいます。
たまには一人で頑張りすぎるのをお休みし、心身のエネルギーを充電しましょう。
そのためには、人の助けを借りることが欠かせませんね。
一人で頑張りすぎる傾向にある人は、
「人に甘えたくない。」「迷惑をかけたくない。」「弱みを見せたくない。」
などの理由で人に頼るのを敬遠しがちですが、状況に応じて人に頼ることは、健康を維持しながら頑張り続けるために必要な能力です。
また、周りに助けを求めず、かたくなに一人で頑張り続けていると、
助けが必要の無い人だと思われて孤立しかねません。
どうしても人に頼ることが出来ない場合は、疲れやつらさをを感じたらひとまず休んだり、頑張らなくて良い日を作ることから始めてみましょう。
今回のまとめです。
「完璧主義」と「一人で頑張りすぎ」を防ぐコツをまとめてみました。
【完璧主義を防ぐコツ】
・明日できることは、明日にまわす
目の前の仕事をすべて今日中にしようとしないで、
明日できることは明日にまわしてみよう。
・自分のこだわりは思い切って捨てる
完璧主義の人は、こだわらなくていいところまでこだわってしまいがち。
たまには自分のこだわりを思い切って捨ててみよう。
・他の人に任せる、手伝ってもらう
なんでも一人でやろうとせず、他の人に仕事や用事を任せたり、
手伝ってもらう日を作ってみよう。
・完璧でない自分を受け入れて許す
思うように出来なくてもいい、休んでもいい。
完璧で無い自分を受け入れてゆるすことも大切。
・ノー残業デーやノー家事タイムを作る
完璧を求めるために、つねに仕事や家事に追われがち。
たまには、残業しない日や家事をしないで自分の時間を持つ日を作ろう。
【一人で頑張りすぎを防ぐコツ】
・やり始める前に、無理なことは人に頼む
一人で頑張りすぎる人は、
やりはじめるとすべて自分でやろうとしてしまいがち。
やりはじめる前に、無理をしないとできないと思うことは人に頼んで任せる。
※人に頼むときのポイント
*スケジュールに余裕のある段階で頼む。
*頼むときは相手の都合が良さそうなタイミングで話しかける。
*「申し訳ないけれど」など、相手に配慮した言葉からはじめる。
*その人に頼みたい理由、目的、頼みたい内容を簡潔に伝える。
*依頼後も任せきりにせず、感謝の言葉を伝える。
・お互いに気づかえたり、悩みを話せる人を作る
大変なときに声を掛け合えたり、相談をしあえるような人を作る。
そんな人が一人でもいれば、自分一人で頑張りすぎるのを防ぐことが出来る。
・「疲れた」「つらい」と思ったら心身を休める
「疲れた」「つらい」は、頑張りが限界に近づいているサインです。
一人で頑張りすぎても、そのことに気付かないことがあるため、
「疲れた」「つらい」と感じたら心身を休めることを心がける。
・定期的に「頑張らなくて良い日」を作る
一人で頑張りすぎる人は、うまく手を抜いたり、
力の出し方をコントロールするのが苦手。
定期的に「頑張らなくて良い日」を設けて、
無理にでも頑張らなくて良い日を作る。
心に問題が生じた場合、
人間関係、勤務態度、仕事の能率、からだの健康などに変化があらわれます。
多くの人が見て、
「今までと何か違う。」
「どうも様子が変だ。」
という変化や違和感が発見の大きなきっかけになります。
いわゆる「気付く」ことですね。
心の問題に関わる主な変化は、からだの病気と同じように、
早めに発見できれば、早めの対処、回復が可能です。
その意味で、これらの「変化」に注意を払うことが重要です。