意識改革で引き寄せの法則を使い人生を成功と幸せに導く!

日々の生活がつらい、きつい、なんとかしたい。そんな状況を好転させるために、意識改革を行い引き寄せの法則を利用して仕事など日常生活のあらゆる事に成功と幸せを呼び込むため、 自らの体験を元にヒントとなることを綴っているブログです。

ものまね

どこまでなりきれるか。

『嬉しいから笑う。悲しいから泣く』ではなく、『笑うから嬉しくなる。泣くから悲しくなる』」と提唱したのは、19世紀の心理学者 ウィリアム・ジェームスだそうです。
彼の説によれば、人の行動は思考や感情に影響していく、すなわち、行動を変えることで、思考や感情を変えることが可能になる、ということになります。

こんな実験結果があります。フロリダ州アトランティック大学で行われた、歩き方が感情に与える影響についての実験です。被験者には、運動が心拍数に与える影響を調べるもの、と説明しますが、本当は、歩き方が各自の幸福感にどんな影響を与えているかを調べる実験でした。Aグループは、大股で腕を振って背筋を伸ばして歩き、Bグループは、小股でゆっくりと、うなだれて歩く、という指示を出しました。結果は、Aグループの幸福度が、前後の調査で大幅に上がりました。「行動が気持ちに影響する」ということが示されたわけです。

今度はコロンビア大学での実験です。新しい心拍数の性能を調べるという名目で、Aグループには、デスクに両手をつき、身をのりだす自信あり気な姿勢をとってもらい、Bグループには、両足を床につけ、両手をあわせ、膝の上に載せ、少し視線を床に落とす自信のなさそうな姿勢をとらせました。実験結果は、Aグループでは「自信が増した」と報告する人が多く、そればかりでなく、よりリスクをとる思考に変化している割合も多い、という結果がでました。この実験では、自信のある姿勢をとったAグループでは、自信ややる気と関連する化学物質、テストステロンの数値が大幅に増加し、ストレスに関係するコルチゾールの数値は低くなっていました。ちょっとした姿勢や行動の変化が、身体の化学物質にも変化を与え、思考や感情に影響を与えているようです。

コーチングの仕事をしている方のお話です。あるオーナー企業の社長さんに、コーチングをした時の事でした。社長就任以来、社内外で話す機会が多くなっているのですが、どうも、うまく聴衆に物が伝わっている感じがしない、とのことです。最近では、話すことが重荷になっているとも。リーダーとして自信をもったプレゼンスを備えたい、というご依頼だったそうです。そこで、社員数百名に対するイベントのプレゼンテーションの事前練習をしてみました。用意していただいた原稿を元に10分ほどお話いただき、その様子をビデオに撮りました。話の内容は、ロジックもしっかりしているし、ストーリーもあり、理解しやすいものだったそうです。しかし、一方で、身振り、手振りはあるのですが、ぎこちなく、視線が泳いでいます。同時に、語尾が聞き取りにくく、まるで、言葉が聴衆に届く前に落ちてしまっているような印象を受けたそうです。総じて、リーダーとしての落ち着きや自信があるようには見えません。自身のプレゼンテーションのビデオを見たご本人の感想も、「声が思ったより弱々しい。目も泳いでいて、結果、不安そうで自信がないようである」とのことでした。そこで、「自信にあふれたプレゼンスのモデルになる人はいますか」とうかがったところ、ご自身の社長就任と同時期に第44代アメリカの大統領になったバラク・オバマ大統領の名前をあげたそうです。大統領宣誓式後のオバマ大統領の演説を見てみることにしました。同時に、大統領の姿勢や行動の何が、自信にあふれているように見えるのかも具体的に述べてもらいました。すると、声に強弱があり、力強い。時にスピードも変わる。話す間も上手にとっている。力をこめて話すときに、適宜、身振り、手振りが入るが、それが過度ではない。聴衆をしっかりと見ている。などのポイントをあげたそうです。その後、社長にあたかも、そのオバマ大統領に「なりきって」話しをするようにお願いしたそうです。最初でこそ、ぎこちなくしていましたが、何度か継続して実践するうちに、声はより力強く、張りが出てきました。また、目線も前の人をちゃんと見て話すように変わっていました。全体として落ち着きが出て、その変化を映したビデオを見たご本人の感想でも、「そのことを実現している人をイメージして行動してみるだけで、だいぶ落ち着いて話せるように感じる。次回、プレゼンテーションをすることが楽しみになってきました」と、伝えることに対する自信が出てきたそうです。実際に行った社内プレゼンテーションも、今までになく、堂々としたものであったと、部下の方もおっしゃっていたそうです。

「何かの美点を身につけたいときは、すでに、備わっているかのように行動すればよい」と説いている心理学者もいます。「お金持ちになりたければ、お金持ちのように振る舞えばよい」と書いてある著書もあります。今日、私たちは今までにないような変化の中、常に成長を求められています。成長したいと思ったら、すでに、それが、手に入っている状態を想像し、まずは、その成長を象徴する姿に「なりきって」みることもひとつの方法といえそうですね。