心に宿るものを体は表します。
そのため、
常に私たちは、
計画を立て、
期待しているのと同じ程度に成功、
あるいは不成功という結果を生むわけです。
幸運は、
大部分が自己実現的なものです。
私たちが、
積極的で、
成長を促す姿勢を保ち、
建設的な言葉を発するならば、
セルフイメージは広がり、
成長して成熟します。
落ち込んで自分に話しかければ、
当然の結果に見舞われてしまうのです。
言葉において成功を事前に演じることが重要であるのと同様に、
良い行動、
あるいは悪い行動にどう反応するかも重要です。
これは、
一時的に成功を収める勝者と、
継続的な長く続く勝者の差を示しているといえるでしょう。
多くの人々が、
せっかく成功を収めても、
その繰り返しを考えずに、
自分は大変幸運だったと言ったり、
自分自身の行動を低く評価したり、
勝利を外部の環境のせいにしたりします。
文字どおり自分に語りかけているのです。
例えば、
ある営業マンが、
たった一カ月で、
それまでのすべての期間を合わせたよりも多い収入を稼ぎました。
しかし彼はその後、
成功するセルフイメージの設定ができないまま、
休暇をとったり、
事務所にとどまって忙しくしていたり、
あるいは、
現場に出ながらも時間の間違った使い方をしたりするのです。
記録達成までの月は大変でしたが、
達成後は安堵の吐息をついて今までと同じ、
決まった形式に従って活動しているからです。
セルフイメージの以前の型に戻ってしまったのです。
一方で、
そうではない営業マンもいます。
この人たちは輝かしい業績を出した次の月も、
またその次の月も、
輝かしい業績をあげ続けるのでした。
この営業マンは積極的な、
成功をもたらす言葉を使ってその成功を強化し、
改善を続けました。
輝かしい業績のひと月を、
まぐれとは見なしませんでしたし、
自分に値しないものとも見なしませんでした。
どんな分野でも、
勝利を実現するためには、
毎日、
積極的な言葉とフィードバックを使う必要があります。
勝利を事前にその場で演じ、
勝利を繰り返しその場で再現する。
これを毎日実行することです。
肯定的で前向きな言葉には神秘もハイテクもありません。
それは、
次のようなシンプルなものです。
「私はできます」
「私はします」
「私たちはうまくいっています」
「起きたことに満足しています」
「本当に感謝しています」
「私たちは、できるに決まっています」
肯定的な言葉で心に接すれば、
私たちの心理的なセルフイメージは、
サーモスタットのように、
私たちのコースを成功へ向けて自動的に調整します。
サーモスタットが、
冷暖房システムの設定にしたがって部屋の温度を調節するのとほとんど同じです。
この成功のシステムは、
コンピューターがソフトウエアを読み込むのと同じように、
あるいはサーモスタットが設定された条件にしたがって
自動的に調整を行うのと同じように作動します。
戦時下における捕虜たちに実験を行った話です。
捕虜や人質たちは、
言葉とイメージングによって、
いろいろなスキルを身につけていったそうです。
監禁中、
紙に描いたキーボードや心の中のキーボードをたたき、
タイピングの練習をした捕虜たちは、
釈放されて初めて本物のタイプライターのキーボードに触ったとき、
一分間六〇ワードの速さで、
全くミスをすることなく打てたそうです。
彼らが使っていたのは、
想像力だけでした。
しかし、
大きな成果を上げることができたのです。
想像上で本当に真剣に練習を行ったら、
実生活でも本当にできるようになります。
これはビジネスでも、
販売やスポーツでも真実で、
私たちが病気あるいは健康上の難問に直面したときでさえ、
素早く回復するエネルギーを与えてくれると言われています。
言葉が私たちの第二の天性になるにしたがって、
また車の中や、
耳を澄ませてリラックスするための静かな場所での
私たちの日常の行動になるにしたがって、
鋭く考え、
行動する方法を
私たちは会得するようになるでしょう。
自分の最も素晴らしい目標を日々自分に語りかけ、
心に描き、
内面化し、
そして実現していきましょう。
自分の成功は、
自分の内部にあります。
私たちの想像力という無限の脳力の中に、
深く隠れているのです。
金鉱石から金塊が形作られるのと同じように、
私たちの心の中の金鉱が、
積極的な習慣の連鎖という貴重なものに変わっていきます。
その鍵は言葉にあります。
