東洋の古いことわざで、
「千里の道も一歩から」というのがありますね。
遙か彼方の目標まで歩くのにも、
先ずは、はじめの一歩が無ければたどり着くことはできません。
私たちが第一歩を踏み出し、
その時々で起きた問題やぶつかった壁に対して、
自分の持っている知識や脳力を試すまでは、
その先の将来を予想することはできませんよね。
実際に始めてから、自分の弱点や計画の不備に気付くこともあります。
そこで初めて、弱点や計画の不備に備える方法を知る事もあります。
そもそも何も始めなければ、実際何も知り得ませんよね。
計画やプランに、完璧なものなどありません。
でも多くの人は、計画やプランが完璧でないとなかなか行動に移せません。
例えば、
もし車の運転手が、
目的地までの道中で、すべての信号が青でなければ出発しないとしたら、
車は永遠に目的地には着かないでしょう。
運転手はまず、
目の前の信号が青になれば車を動かします。
そして車が動き出せば、
赤い信号も次には青に変わるのです。
人生におけるドライブも一緒ですね。
ですから、待っていてはいけません。
動かないと前に進みません。
どんな計画でも、完璧に準備が整うということはありません。
多かれ少なかれ、見切り発車をするものです。
そして見切り発車であるだけに、そこにはいつでも不安があります。
現状でスタートし、
手持ちの物だけを頼りに旅立つことへの不安です。
しかしその状態で努力する以外に方法はありません。
そして努力していけば、確実に不安は遠のき、
さまざまなものが手に入ります。
ロールプレイングゲームでもそうですよね。
歩きながら、進みながら一つずつ武器を拾っていきます。
ゲームのスタート時点で武器も防具もフル装備なんてゲームはありませんよね。
そもそもそんなゲーム面白くないですね。(笑)
将来の変更に備えて、計画には弾力性を持たせることが必要ですね。
計画の変更なんて当然あるものと考えましょう。
もし突然のひらめきがあったときは、
それは喜んで計画の変更をしましょう。
そのひらめきは、私たちが考え出した計画よりも、
遙かに雄大で素晴らしい計画を提示しているのかもしれません。
重要なのは、
入念な準備ではなくて、臨機応変に対応できるように、
常に敏感なアンテナを張っておくことなんですね。